2023年12月2日(土)
~12月24日(日)
11:00~18:00
※水・木・金曜日はお休み
2(土)の初日、10(日)、17(日)、24(日)
の最終日、梅田俊一郎さん在廊予定です。
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小さい頃母親の実家へ遊びに行き皆で食事をしていた時、
おじーがあまり見たことのない不思議な感じの黒い木のスプーンを使っていた。
同じモノを食べているのにそのスプーンを使っていると、
おじーの所作も相まってとても美味しそうにみえた。
その不思議な黒い木のスプーンがどうしても気になり、
おじーにそのスプーンのコトを聞くと、オキーノ島に暮らしている
オキーノ人が使っているスプーンだと言った。
それからおじーがオキーノ人のはなしをしてくれた。
僕のおじーとそのまたおじーは樺太島でアイヌ人と漁師をしていた。
ひーおじー達が遠い所まで漁へ出かけた時は決まって
オキーノ島に滞在したらしい。
おじーの話では、
オキーノ島はアイヌ人が教えてくれた小さな島で
その島には海洋民族オキーノ人達が暮らしている。
多くの海洋民族が中継地点で集まるこの島は様々な文化が
ゴチャ混ぜになって、絶妙なバランスで成立ち息づいている。
そして、この島の人達は皆食いしん坊だ。
シンプルにただ生活するために生きている。
身の回りにある自然から生まれたモノで生活する道具を造り、
そして豊かな自然から生まれる美味しいモノを感謝しながら毎日食べる。
それ以上でも、それ以下でもない。
食べるコト
造るコトが喜び
そんな価値観が根付いていて
大体は食べることしか考えていないらしい。
たまに食べることでケンカするけど皆仲良く暮らしている。
おじーからそんな食いしん坊なオキーノ人の話をきき、
黒い木のスプーンでご飯を食べながら、
僕なりの オキーノ人の食卓が頭の中にボンヤリと浮かんでいた……
小さい頃に出逢った不思議な黒い木のスプーンを使っている
そんなオキーノ人に想いを馳せて。
梅田 俊一郎
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『梅田木漆工芸舎の手道具 体験会』
12/10(日)・12/ 11(月)
梅田俊一郎さんの手道具を使って、食べる事に使うスプーンを作ります。カタチはオキーノ人の色々なスプーンの中から選んでいただけます。
13:00〜16:00
参加費: 4,000円 各日定員4名さま(お茶付き)
〈ご予約受付中〉
『オキーノ人の食卓を囲む会』
12/17(日)
梅田俊一郎さんが作ったスプーン、器で召し上がっていただく食事会。その時期の食材、隠岐島から届く海藻を使って、みくり食堂の林澄子さんが冬の食卓にぴったりな煮込み料理をつくってくださいます。
あなたの中のオキーノ島の物語も目覚めるかもしれません!食いしん坊のオキーノ人になったつもりで食卓を囲んで食べるコトを喜びあいましょう。
12/17(日)
①13:00〜 ②14:30〜 ③17:00〜
参加費:2,200円 各会定員4名さま
※info@falt.meまでご予約ください。
※この会では、アレルギーがある方への食材の対応はできませんのでご了承ください。
いるふ。宮本佳緒里さんの布作品も展示販売いたします。
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