2016年8月26日(金)
~9月19日(月・祝)
11:00~18:00
※水・木曜日 休み
nakabanさん在廊日 8月26日(金)
画家nakabanの個展を開催いたします。
Fältの小さな家がnakabanの絵の栖(すみか)になります。
是非、この機会にnakabanの世界に会いに来てください。
今、ここにある新しい絵。
これは明日には昨日の絵になる。
僕は絵を描きながらいつも絵の後ろ姿を見ている。
絵がこちらを向いていなくて良かったと思う。
もしも絵がこちらを振り向けば、おそろしい。
目が合った瞬間に僕など狂ってしまうのだろう。
絵の後ろ姿は小さな点に限りなく近づきながらも消えない。
その小さな点は夢のような風景を生み出す起点となる。
だから絵描きは「遠くなるもの」に惹かれ続けてしまう。
遠い光は小さくかがよいながら絵の中に澄んでいる。
今でも。
nakaban
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nakaban(画家)
なかばん|1974年、広島県生まれ。広島県在住。
旅 と記憶を主題に絵を描く。絵画作品を中心に、印刷物の挿絵、絵本、映像作品を発表する傍ら、音楽家のトウヤマタケオと『ランテルナムジカ』を結成し、音楽 と幻燈で全国を旅する。’13年には新潮社「とんぼの本」のロゴマークを制作。主な作品に絵本『よるのむこう』(白泉社)、『みずいろのぞう』(ほるぷ出 版)、『ないた赤おに』(浜田廣介作/集英社)など。
http://www.nakaban.com/
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夏の気配がたっぷり残る頃に始まったnakabanさんの個展。
終わる頃には、秋の虫の音が響き、一枚羽織るものがいるくらい次の季節になっていました。
期間中、沢山の方々にお越しいただきありがとうございました。
nakabanさんの作品を見ていただけたこと、とても嬉しく思っています。
絵の栖は通常の住処にもどります。
池田の五月山の麓までわざわざ足をお運びいただけたことに感謝の想いでいっぱいです。
ありがとうございました。
9/11
8/30
外は少しひんやりした空気、中は柔らかい西日に包まれた空間で
トウヤマタケオさんのピアノとnakaban。すごくいい時間です。本日も遠くまでnakabanの絵を見にきていただいた皆様ありがとうございました。9月からも引き続き開催しております。お待ちしています。
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nu食 喫茶室 (終了いたしました)
8月27日(土)・28日(日)12時〜18時
ヴィーガンフードのnu食さんのお菓子、飲み物の販売もあります。
ほっとする懐かしい味をお楽しみください。
nakabanさんの絵と共にゆったりやさしい時間を感じにお越しください。
nu食 http://nu-syoku.tumblr.com/
↓ 冷やしぜんざい
↓ 森のティラミス
nu食 河田のぞみさん
豊中市の緑地公園のそばにある素敵な本屋さん「blackbird books」の吉川さんセレクトによるnakabanさんが装画された本のコーナー。
大阪の東欧雑貨店「チャルカ」とnakabanさんがコラボしたチャルカオリジナルの紙商品も販売しています。
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本日8/26より
nakaban exposition at Fält 始まりました。
本日は17時まで画家ナカバンさん在廊しております。
少し涼しくなった五月山で皆様のお越しをお待ちしております。
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こちらで少しずつnakabanのことや今回の展示のコトを紹介していきます。
nakaban Fältにて(2016年6月)
nakabanの絵の後ろ姿をyoutubeで少し探してみました。
https://www.youtube.com/watch?v=1M8FJZJ67-o
https://www.youtube.com/watch?v=ttzt2t7KS88
https://www.youtube.com/watch?v=e6nCeeOciOA
LANTERNAMUZICA(ランテルナムジカ)
https://vimeo.com/user2324861
※過去のnakabanの映像の世界です
期間中、大阪豊中市の緑地公園のそばにある素敵な本屋さん
blackbird booksの吉川さんセレクトによるnakabanさんが装画された本の本棚を設けます。
どのような本が並ぶのかは未定ですが、大変話題になって今では新書としては購入できなくなっている2015年8月にサウダージ・ブックスから刊行された原民喜の小説集『幼年画』の初版本(数冊だけですが)や、発行元を瀬戸内人に移して、製本を並製から上製に変更し、「新装版・愛蔵版」として新たに刊行された[新版]幼年画も並ぶ予定です。初日はnakabanさん在廊されるのでサインもお願いできるかもしれません。お楽しみに。
blackbird booksさんhp http://blackbirdbooks.jp/
幼年画
光の言葉に充ちた小説集
—若松英輔氏(読売新聞書評)
あの日、自分がまだ子どもだった頃
同じような風景を見ていたような気がするのは、なぜだろう
遠藤周作や大江健三郎が絶賛した小説「夏の花」の作家が、原爆投下以前の広島の幼年時代を追憶する、美しく切ない短編小説集―。広島・被爆70年という歴史の節目に話題になった、同地出身の詩人・小説家、原民喜(1905~1951)の文学を「新版」として刊行します。
原爆投下直後の広島の惨状を描いた名作「夏の花」で知られる作家・原民喜。戦後、自ら命を絶つ前に、作家本人によって編まれた短編小説の連作「幼年画」を 単行本化しました。古書・蟲文庫の店主でエッセイストの田中美穂の解説を付し、原民喜の知られざる初期作品に新しい光をあてます。
「詩人であり小説家である原民喜の名前は、原爆投下直後の広島を書いた名作「夏の花」で知る人が多いと思う。……「幼年画」は、原爆以前に書かれた初期の 作品集で、これまで全集にしか収められていなかった。タイトルのとおり、おそらくは誰しもが持っていたはずの「幼き日」の記憶が、春から 夏にかけての瀬戸内のやわらかな風土とともに、 せつなく美しく描かれている」(田中美穂「解説」より)
nakabanより今回の展示の制作途中の絵が送られてきました。
色も変わっていくかもしれないし、ここからも変化していくとのことです。
どんな風に仕上がってFältにやってくるのでしょうか。楽しみです。
nakabanさんのブログでも今回来るかもしれない絵がアップされています。
http://nakaban.blogspot.jp/
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5月の下旬、今回の個展の打ち合わせにnakabanの広島のアトリエを訪れた。オバマ大統領が初めて広島の平和記念公園を訪れる数日前だった。
平和記念公園から歩いて行ける距離にnakabanのアトリエはあった。深緑のタイル貼りのすこし懐かしい味わいのある建物だった。
あたたかな日差しが差し込む部屋には、所狭しとnakabanの絵が並んであった。ほとんどが制作中の絵だという。壁に取り付けられたグレーの鉄のボードにもオリジナルの四角いマグネットで絵を留めて並べてあった。壁に取り付けられた細長い枠のようなものにも小さな絵が並べられていた。どこかの風景の絵だったり街の一角をトリミングしたような絵だったり、静物画だったり。
nakabanは言う「描いたときにいいなって思った絵でも、数日置いておくと違った印象になってよくなくなったりするんだよね。反対に全然いいと思ってなくても、時間が経つとすごくよく見えてくる。不思議だよね」って。そうやって少しずつ色を重ねながらひとつひとつの絵を育てているみたいだと思った。おもむろに筆をとって描き始める。迷いがないというか何かに動かされているように手が勝手に動いているようにも思えるほど。nakabanは少し顔を斜めにしながらその手を眺めている。手を眺めているのか、そのずっと先の世界を眺めているのか、楽しそうなんだけどすごく不思議な表情をしていた。
nakabanの絵がFältにやってきます。nakabanはその時々で絵が変わってくるといいます。
最初に送られていた「絵の栖」という絵。
「栖(すみか)」とは鳥の巣、とか人や生物が住む所というような意味があります。
湖か海かのほとりを上がっていく土の道沿いに建つ小さな家。鳥の栖のような小さな家。ここにnakabanの絵がたくさん並んでいるのだろうか。
この絵に続いてやってくる絵を楽しみに待っています。
nakaban Fältにて(2016年6月)