吉川刃物 展

2022年 10月8日(土)
~11月6日(日)

11:00~18:00 ※水・木・金曜日 お休み

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兵庫県の三木市という金物の町で育ち、小学生の頃に三木の別所の鍛冶屋さんの見学に行ったりした記憶はあるのですが、その当時は三木の金物の凄さに気づくこともなく、関心もありませんでした。
そんな僕に金物の魅力に気づかせてくれたお店が、池田にあります。そこには白髪の穏やかな口調で話される店主のお父さんがいて、兵庫県播州の三木や小野の金物や、新潟や山形県の木ばさみのこと、少なくなりつつある日本各地の鍛冶屋さんのことを丁寧に教えてくれました。そしてそのお店で庭仕事の鋏などを買わせていただいていました。

その店の前を車で通ると、朝の光を浴びながら、白髪のお父さんが店頭の商品をひとつひとつ、確認する様に並べていた光景が今でも目に浮かびます。それが、吉川刃物店という刃物店です。
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池田から能勢へ向かう旧能勢街道沿いに
吉川刃物店という刃物店があります。
昨年末に亡くなられた 故・吉川愼一郎さんが
全国の鍛冶屋さんや刃物屋さんとつながり、
商品を仕入れたり、直接鍛冶屋さんと商品開発したり、
刃物への愛情があふれた品揃えで
それは、小さな刃物博物館のようなお店なのです。

今回、吉川刃物店さんの商品を
フェルトで展示、販売させていただくことになりました。
手に取るとわかる伝統の職人技と機能美。
改めて道具は人間の一部であり
作業の形が道具の形になっていることを実感させられます。

鍛冶屋さんや職人さんがどんどんいなくなって
次の担い手がいなくなっている現在、今一度
刃物と暮らし方を考えるきっかけになれば嬉しいです。


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吉川刃物展 昨日無事に終了いたしました。

 

最終日は秋晴れの清々しい天気でした。



今回の展示は、私たちが池田新町で営業されている吉川刃物店のお父さん、故・吉川愼一郞さんから教えていただいた、日本の刃物への愛と魅力を、フェルトのお客様にも是非知ってもらいたいと思って企画した展示でした。

ステンレスの刃物に慣れてしまった現代の私たちにとってはめんどくさいと思ってしまうことかもしれないですが、刃物を研いで使い続けていくっていう暮らし方は、生きている物と共に暮らしていくっていうことなのかなと思います。

世界的に見ても、ここまで優れた刃物を持つ文化はないし、その文化を継承して当たり前のように暮らしていけたら、本当にカッコイイ日本人になれる気がします。


 


播州三木の鍛冶屋さんで吉川別打で作られている青鋼入りの「アジ切り庖丁」は吉川のお父さんも大推薦の庖丁でした。5000円前後というお手頃な価格と実用性で、とても人気があり完売いたしましたが吉川刃物店では常に販売されていますので、ご興味がある方は是非お店の方へ行ってみてください。

庭仕事のための剪定鋏や鎌や雑草抜き、布を切る裁ち鋏などもとても人気がありました。大変高価でなかなか普通では触ることも出来ないような、東鋏の長太郎や山形の鍛冶職人が作った萱葺き用の鋏なども置かせていただきました。

良い職人さんが作った本物の刃物を丁寧に使い続けていく。

今回の展示を通して私たち自身が日本の金物、刃物文化の美しさを再認識させていただきました。

吉川刃物店は池田の新町、旧能勢街道沿いにあります。息子さんが「研ぎ」を継がれています。町に研ぎ師がいる、池田って良いなと思います。天然の砥石なども置かれていますので自分で研がれる方も是非行ってみてください。これからも、末永くお付き合いさせていただきたいと思っています。


 


最後になりましたが、フェルトまで足を運んでいただいて刃物を手に取ってくださった皆様、SNSで興味を持って見てくださった皆様、そして私たちの企画に快く承諾いただき、展示に全面的に協力していただいた吉川刃物店の皆様、本当にありがとうございました。

 

夕方の西日は気持ちよくて、吉川のお父さんが何か言ってくれているようで、嬉しかったです。


 


吉川刃物店

〒563-0050池田市新町3-13

TEL 072-752-6268


 


 


 


 



 


本日より『吉川刃物展』始まりました。


 



 





 


いよいよ明日から。



吉川刃物 展 が始まります。

吉川刃物店からお預かりした、木鋏(きばさみ)、

兵庫播州の剪定鋏 浄道作(三木) 豊稔光山作(三木) おの義(小野) 吾妻川(小野) 

山形伝統の鍛造、手造りから生み出されるこだわりの逸品 飛庄 など・・

並んでいる姿は圧巻です。



裁ちばさみの最高峰、東鋏「長太郎」も来ました。

長太郎の歴史は、裁ちばさみの歴史ともいわれる鋏で

2本の刃を一点で刷り合わせる微妙な調子は長太郎ならではの物と言えます。

長太郎を継ぐ人がいないため、今後なかなか目にすることが出来なくなるかもしれません。貴重な鋏を是非見に来てください。



吉川別打 の吉川さん厳選の使いやすい包丁も素晴らしいです。



すべての刃物の点数が限られているため、気になる方は是非早めにお越しいただけたら幸いです。

そして、刃物は取扱次第でとても危険ですので、会場でのお取り扱いにはくれぐれもご注意ください。



 


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